内房出船で超が着くほど人気の釣りがあります。それは半夜釣りのクロムツ。水深は100m前後で40cm級の良型が釣れ、時には50cmを超えるジャンボ混じりで竿頭は30尾超え。大型船でゆったりと釣れるように14名限定なので、土曜・日曜日は2週間前から予約で一杯なのです。
シンプルな仕掛けで釣り味・食味も最高、私も3年前から通っているのですが、今回は9月25日に勝山港の萬栄丸へ釣行したレポートです。出船は夕方4時半、30分前に到着しましたが私が最後で釣り座は左舷ミヨシ2番。この日は私を含めて11名のクロムツハンターが集合しました。ミヨシにはルアーマンが座りジグで狙うそうです。
道具は150号負荷の竿に高速巻き上げができる中型電動リール、道糸は10m毎に色が5m・1mの目印が見やすい10×10船 プレミアムPE。先糸にグリーンのPEを20m巻きました。これは1m毎の目印を狙ってくるスミヤキ対策です。最初の20mの目印を黒のマジックで塗りつぶすのも良いでしょう。もちろん釣行前日には「PEにシュッ! プロ仕様」をシュッとしました。仕掛けはシンプルな胴突き3本バリで、ハリスはアクアグリーンが特徴のハードトップ船ハリスです。
航程は1時間強で水深は100m前後、深海魚のクロムツは暗くなると浅場に移動してエサを捕食するので半夜釣りでは浅場を狙います。エサはサバの切り身を船宿で用意してくれます。ホタルイカやサンマなどのエサは不要です。また外道で釣れたサバは中乗りさんが綺麗にエサにしてくれます。これが一番です。
明るいうちはサバの入れ食い、暗くなると左舷で本命が上がり時間とともにバタバタと釣れ出しました。隣の釣り人も早々に顔を持て、ルアーマンにもクロムツの後に大きく竿を曲げて3キロ級のメダイを釣り上げました。私も底から5mで「ガタガタ」のアタリで30cm超えをキャッチ。
ところがこの1尾を釣った後はサバの猛攻に閉口、何しろ右隣では40cm級を交え入れ食いなのに、私の仕掛けは60m付近でストップ、3本バリの全てにサバ。やっとタナに着いたと思ったら今度はスミヤキに仕掛けの半分をカット。何とか7本を釣り上げましたが、負のスパイラルは続きました。スミヤキに仕掛けを2度切られ道糸も2回、周りが一荷で釣れているので追い食いを狙うと、クロムツの歯でハリス切れ、最後はオマツリの時クロムツの歯で120mをプッツン。写真を撮るのも忘れて釣りました。
この日は好調に釣れて数人を除いてクーラーは満タンとなり、定刻より早く沖上がりとなりました。船中の釣果は34~43㎝のクロムツが10~33尾、メダイ・大アジが混じりサバは釣り放題(私だけ?)。私は34~42cmが15尾。新調した40リットルのクーラーは一杯にはなりませんでしたが、これだけ釣れれば普通は大満足ですよね!
半夜クロムツ釣りのポイントの一つ目は必ず底を切ること、ズルズルと仕掛けを引きずるとオマツリの原因。高活性の時は底から10mでも食います。二つ目は余計なエサは持参しない。前記したようにエサは船宿支給で十分です。船長はエサを持参するならば仕掛けや予備ハリスを持参することを勧めています。三つ目はクロムツがハリ掛かりしたらリールのドラックは締めて高速巻上げ。これはクロムツを狙うサメ対策です。巻き上げ速度が遅いリールはサメに食われてばかり、これでは仕掛けがいくらあっても足りません。サメが出没しなければ良いのですが、食われ出すと高速巻上げ+手巻きでスピードをアップさせます。サメは2~3mの大型でサバやアジは食わずクロムツのみを狙います。美味しいのを知っているのですね。刺身・炙り、また煮つけが美味しいクロムツ、リベンジ釣行を計画している今日この頃です。
[タックルデータ]
竿 :ライト深場用ロッド
リール:シマノ フォースマスター 3000
道糸 :VARIVAS 10×10船 プレミアムPE 5号 400m
幹糸 :VARIVAS ハードトップ 船ハリス 10号 150cm
ハリス:VARIVAS ハードトップ 船ハリス 8号 75cm
パワーステン オヤコ 3×4
ハリ :ムツバリ 18号
オモリ:150号
その他:PEにシュッ![プロ仕様]
VARIVAS ピンオンリール
VARIVAS ハーフメッシュキャップ VAC-49
VARIVAS ドライシルキーポロシャツ VAT-36
VARIVAS キャップストラップ VAAC-17
VARIVAS ライフジャケット ポーチタイプ VAL-11
VARIVAS メッシュグローブ5 VAG-11
VARIVAS ヒップガード VAHG-02
八洲電業 Fishing CUBE 14.5V 15Aバッテリー
[船宿]
内房 勝山港 萬栄丸
Tel. 0470-55-1301