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フライ 吉田 俊彦

2016 VARIVAS かたしな高原 ファミリーフライフィッシングキャンプ レポート

今年で3年目を迎え、すっかりかたしな高原の人気アクティビティーになったトラウトフィッシング。中でも夏休み中に2回開催されるファミリーフライフィッシングキャンプは、全国でも珍しい手ぶらで参加できる初心者フライ教室です。一泊二日でタイイングからキャスティング、二日目には管釣りでの実釣まで行う人気のフィッシングキャンプなのです。今回は7月と8月に行われたキャンプの様子を写真を交えて紹介したいと思います。

場所は群馬県の片品村にあるかたしな高原。冬場はスキー専用ゲレンデとして有名なかたしな高原スキー場内の山小屋風ロッジが拠点です。かたしな高原は尾瀬国立公園の玄関口になりますが、椎坂トンネルが開通し沼田インターから国道120号線沿で30分とアクセスがよくなったのも、人気の一因かもしれません。

自然観察してからフライタイイング
まずは尾瀬・かたしな周辺の山林にはどんな木が生えていて、どんな虫が今多いのかを場内の小渓流を散策しながら自然観察します。その後のフライタイイングではフック各部の名称を覚てからファンデーションへと進みます。
使用フックは安全なバーブレスです。しかもバレの少ないVARIVAS 2120WB の#10~12を使用。

シャンクにしっかりと糸を巻きとめる作業は、多くの小学生にとって簡単ではありませんが繰り返して覚えます。

最初のパターンはブナ虫に似せたグリーンのフライやクリーム色のラーバなど、観察会で見つけた虫をもとにモップのマテリアルで4つほど作ります。慣れてきたところでハックルフライを2つほど作ります。実釣に備えて見た目より耐久性に重きをおいたフライを作るように心がけています。

芝生のゲレンデでキャスティング練習
キャスティング練習はスキー場ならではの広い芝生で行います。ロッドは9フィート#5を使用。この教室で少し長めのロッドを使用するのは訳があるのですが、秘密の上達メソッドで力の弱い子供さんや女性の方でも楽しくループが作れるようになります。

管理釣り場で実践
二日目(7月28日)はいよいよ管理釣り場で実践します。今年は魚のコンディション抜群で定評のある赤城山北麓の管理釣り場「日本いわなセンター」での実釣となりました。かたしな高原から車で30分少々のドライブ。釣り場に到着すると、参加者からうわっと声が上がるほど魚の密度が濃い釣り場です。気持ちを落ち着かせて釣り場のルールやマナーを確認します。

特にリリースする場合は、キープする時以上に魚を傷つけないようにより大切に扱う必要があることを理解し実践することが一番ですね。

使用フライは自作のもの、ティペットは4~5Xでトラウトは十分にアタックしてきてくれます。2~3尾釣ると皆さんファイトが格段に上手くなります。やはり最初に数を釣ることでスキルアップにつながることは間違いないでしょう。午前中の2時間で皆さん5尾から10尾前後の釣果でした。



ナイスキャッチ! グッドサイズのレインボートラウトでした。魚の扱いも丁寧ですね。

8月28日のフライキャンプ実釣の様子


台風10号の影響で雨のぱらつく不安定な天気でしたが、魚の活性は高く自作のフライに大物がヒット!


やったあ! 大物だ! お父さんもほめてくれたね。


なんと姉弟でダブルヒット! ファイトの仕方もだんだんと様になってきました。


お母さんと娘さんがダブルヒットです。お母さんのロッドさばきはとても初心者とは思えませんね。シルエットが決まっています。

お母さんが巻いたこの日のヒットフライはこれ。2120WBにブルーダンのハックルを巻いたもの。浮いても沈んでも魚の反応がとても良かったパターンです。


スレッドのオレンジが効いています。

不安定な天候のなかで皆がんばりました。またどこかのフィールドでお会いしましょう。(講師・吉田俊彦)

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。